iPadにも対応--つながらない場所でも役立つ地図アプリ「MapFan for iPhone」

地図データがすべて手元にある安心感 さて、それほどまでの大容量Appをダウンロードして得られるのは、なんといっても地図データがすべて手元にあるという安心感だ。ローカルの記憶領域に全国1340箇所の地図が収録される。これは建物の形状までがわかる詳細地図、街道名などが見やすい道路地図が含まれる。これらは通信をともなうことなく地図の表示、縮尺の変更、GPSによる現在位置の確認が可能だ。例えオフライン状態でも、○丁目単位での住所検索や駅名検索に対応できる。 もちろん3GやWi-Fiによる通信環境があれば、より詳しい番地単位までを最新ルートデータで探索できる。インターネット上から最新データを取得して、行きたい場所の電話番号を入力するだけで目的地の検索をしたり、キーワード検索による目的地の特定が可能になる。 一度探索したナビゲーションルートはiOSデバイス上の記憶領域に目的地の検索結果などと同様にブックマーク保存できるので、オフラインであってもGPSによる現在位置情報と組み合わせてナビゲーションを行うことができるのは、地図データがローカルにあるからこそのメリットだ。 iOSで標準的に利用できる「マップ」でも、日本国内の地図データをはじめとして、GPSを使った現在地の把握やルート検索は可能だが、地図データは必要に応じてエリアごとに逐次ダウンロードされてキャッシュに蓄えられるため、通信状況の良好さに左右される点はリスクとして存在する。 3G通信のカバーエリアはSoftbank、auとも人口カバー率をほとんど100%としてはいるものの、幹線からはずれた郊外の道路や地方の山道などでは、エリアによってはアンテナそのものが立たないという場所も決して少ないわけではない。この場合でもGPSにより現在地は表示されるが、地図データそのものがダウンロードできない状況になるのが弱点だ。その点、MapFanであればiPhone、iPadのなかに日本地図すべてのデータが入っているわけだから、常に現在地と周囲の情報を表示し続けることができる。これはナビゲーションappとして何ものにも代えがたい安心感だろう。また、こうした地図データのダウンロードのための常時通信接続を必要としないので、バッテリの消費量軽減にも一定の効果がある。つながらないエリアや災害発生時にも役立つ 記憶に新しい東日本大震災がある。被災地はもちろんのこと、東京都心でも公共交通機関は機能せず多くの帰宅困難者がでた。筆者はたまたま自宅にいたため帰宅困難者になることはまぬがれたが、自宅近辺の幹線道をこれまで見たことのない数の人々が歩いてきた光景は決して忘れることができない。こうした際、自宅を目指すにあたって頼りになるのはやはり道路地図ということになるが、災害発生時にあわせて起きるのは通信の輻輳(ふくそう)だ。東日本大震災発生時は幸いにして固定回線のIP網はさほどというほどではなかったが、携帯電話などの無線網はかなり厳しかった。地図データをオンライン上に頼る方式に比べて、ローカル記憶領域に持つというのはこうした事態での安心感にもつながることはまちがいない。 MapFanがあれば、事前に勤務先から自宅へのナビゲーションルートを平時にブックマークしておけばいい。通信環境が確保されていれば最新情報を確認しながら自宅へと向かうことができるし、万一通信環境が断たれた場合でも、ブックマークにあるナビゲーションルートとGPSによって自分の位置を逐次把握し、ナビゲートを継続し続けることができるのだ。同じiPhoneでも、縦画面と横画面ではこれだけ見やすさが変わってくる

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